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case2(お話)  

エルミニアとクリフォードのお話の二話。
クリフォード全然出てこないです。ザイダさんがどう足掻いてもまじ姉御。





移住して来てから十数日、この国にも大分慣れてきた。仕事もやりがいがあって楽しい。
最初は自分でもよく分かっていなかったが、ザイダさんに言われた事を何度も考えていたら確かに私は知らないうちにクリフォードさんに一目惚れをしたのかも知れない。
(気になる、というのはやはり"恋"だったようだ)
彼に会うと嬉しい。仕事をしている姿を見るとドキドキする。喋る機会があると舞い上がってしまう。

(私はこんなに分かりやすいタイプだったのかしら…)

正直自分の性格に合ってないと思うが一度好きだと思うとどうしようもなかった。


* * *

「ザイダさん、今日の夜空いてるかしら?ちょっと相談したい事があるんだけど…」

「ん?あぁ、大丈夫だよ。酒場でいい?」

「あ、ちょっと人が少ないところの方がいいかしら…」

「うーん、じゃあクリステアでも見ながら喋るか。夜になったらあそこのベンチで待ってるよ」

「ありがとう、それじゃあまた夜に」


* * *

夜になりクリステアの尖塔のもとまで行くと既にザイダさんがベンチに座っていた。


「ごめんなさい、待った?」

「いや、ちょっと前に来たとこ。で、相談って?」

「あの…クリフォードさんの事なんだけど」

「やっぱりそれか」

そう聞くなりザイダさんは苦笑する。

「やっぱりって…?」

「お前分かりやす過ぎるんだよ。端から見ても好きなんだろうなってバレバレだ。最初に飲んだ時に言った言葉、意識し過ぎただろ」

「…うぅ、そうなのね」

正直周囲に知られているんじゃないかとは思っていたけどそこまではっきりとバレていると少し恥ずかしい。

「他の事に関してはすごい気がきくのにな」

「あんまり恋とかしたことなくて…ちょっと自分が分からなくなっちゃうの」

「まぁ当の本人にはバレてないだろうから安心しな。あいつ鈍感だから」

「そうなの…?そういう風には見えないけど」

「エルミニアと一緒だよ。恋とかよく分かってないんだ」

そういうものなのだろうか。欲目かもしれないがクリフォードさんはなんでもそつなくこなしてしまいそうなのに。

「で、まぁクリフォードが好きだと」

「えぇ、告白しようか悩んでて…」

「先に一つだけ言っとく。あいつは恋人がいる」

「……は?」


…恋人?
ザイダさん、ここまで持ち上げといて重大な発表が遅すぎる気がするんですけど。

「こ、恋人って…それじゃあ私…」

「…語弊だな。恋人だと思ってる奴がいる」

「思ってる…?どういう事?」

「前にクリフォードが幼い頃、大人しい子を構ってやってたって言っただろ」

「えぇ…デニスくんには説教してたとか言ってた話よね」

「そう、それそれ。クリフォードは昔リーズの事をよく構ってたんだ」

「リーズ?」

なんとなく記憶にある。
確か同じエルグで金髪の大人しそうな女性だ。

「リーズ・ペトラルカ。クリフォードとデニスの同級生。あの子引っ込み思案で中々自分の意見言えなくてな。一人でいる事も多かったからクリフォードがよく遊んであげてたんだよ。学校に通ってる間ずっとそんな感じで、卒業してからもクリフォードはリーズの事を気に掛けてるんだ」

「リーズ、さんはクリフォードさんの事をどう思ってるの…?」

「本人じゃないからきちんとは分かんないけど、でも少なくとも恋人だとは思ってないよ。感謝はしてるだろうけど。リーズは別に恋人がいるんだ」

「恋人…」

「クリフォードは多分それを知らないんだろう。だからあいつは自分の事をリーズの恋人だと思ってるって訳だ。どうして恋人だと認識してるかってのは…リーズ本人から聞いた方がいいのかな」

「…そう、ね。リーズさんとお話してみたいわ」

「よし、じゃあ今度リーズに言っといてやるよ」

「あとその前に、一度クリフォードさんに告白してみたい。なんだかごちゃごちゃして分からないけど、今の自分の気持ちは伝えておきたいわ」

「まぁ確認の意味も込めてそれもいいと思う。取り敢えず振られる覚悟で告白するんだな」

恋人だと思ってる人がいるのであるのなら告白したところでいい返事が貰えないのは当たり前だろう。
仮にそこで肯定の返事が返ってきたら私は逆に彼の事を軽蔑してしまうかもしれない。

「…でもやっぱり緊張するわね」

「しり込みしないでさっさと言っちまえ。モヤモヤしてないで実行した方が楽になるぞ」

「もう…他人事だと思って」

「他人事だろ」

ザイダさんはそう言うとケタケタと笑う。この人は本当に世話を焼くのが上手いんだろう。

「そういえば、ザイダさんに恋人は?」

「あたしの事はいいだろ、それよりもう遅くなってきたし帰るぞ」

「そうやってはぐらかすんだから…」

「いいからいいから。ほら、早く帰る」

「もう…でもありがとう。頑張ってみる」

「あぁ、応援してるよ。じゃあまたな」


私と彼女の家は反対方向にある。おやすみ、と言って互いに自宅へと帰った。
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